わがままでなければ生きている資格がない

子どもたち

「わがまま」というのは、一般にはよくないものだと言われます。

でも、私はもっとわがままであるべきだと思うのです。少なくとも、わがままでありたいと思う人は。

その方が本人も世界も面白くなりますからね。

わがままとはなにか

個人的な欲望・欲求からなにかをしたいという意志まで含めて、幅広くわがままになり得ると思います。欲望や意志に他人からの制限が入ると、それはわがままとして考えられるものではないでしょうか。

たとえば、小さい頃にはおもちゃが欲しい!という欲求を持ちながらも、お母さんから「ダメ!」と買ってもらえない。
学園祭で面白い出し物をしたいけど、認めてもらえない。
会社の中で売れそうなアイディアを思いついたけれど、反対される。

そう、わがままには反対や抵抗がつきものなのです

それは、あなたに欲望や意志があるように、他の人にも欲望や意志があるから。あなたの欲(わがまま)を通そうと思うと、ぶつかってしまう他人の欲があるのです。

どんなに売れそうないいアイディアだったとしても、実行したり考えたりするのを面倒に思う人もいるし、アイディアが上手くいってあなたが評価されたら嫉妬する人もいるかもしれない。だから、反発や抵抗を受ける。

世の中はお互いの欲がぶつかったり協力したりする場所なのです。

わがままと自分勝手は違う

わがままと自分勝手は似て非なるものです。

どこが違うのかというと、わがままの場合、それを通す過程で相手のことを考える必要があります。相手が得をしたり納得できるような理由で制限の外に出ることになります。

本来買ってもらえないハズのおもちゃを買ってもらうために、勉強するとか習い事に行くという条件でわがままを通してもらえたとしたら、それは勉強や習い事によって子どもがいい方向に成長してくれるだろうと親が考えたからですよね。

反対に、ただおもちゃが欲しいと駄々をこねて買ってもらおうとするだけでは自分勝手になります。相手のことや相手がどう思うかが欠けているからです。

わがままであるために

わがまま ≠ 楽

上に書いたように、わがままな行いは、常に反発に合います。どんなに他の人にとってもいいものだろうと、変化を嫌がる人は多くいます。いま得られている利益を失う可能性に怯える人は常にいます。

スピリチュアルや自己啓発の分野では「自分らしく生きる」こと(≠ わがまま)で楽になれると思っている人がありますが、それは違うのです。

むしろ、反対や抵抗にぶつかる可能性が高くなるのですから、なんでも上手くいくという意味で楽とは言えません。

力をつけろ!

だから、わがままを貫くためには、貫き通せるだけの力が必要です。そのために、自分のことと同じくらいに相手のことを考える必要があります。

なぜなら、反発や抵抗にぶつかり、あるいはなにかしらの条件や制限を乗り越えて、自分のわがままを貫こうと思ったら、無理を通すだけの理由が必要だからです。

そのために、相手がなにを望んでいるのか、なにに困っているのか。本当に必要なものはなにか。与えられるものはないか。相手が得するものはなにか。不安は解消できないか。こうしたことを知り、受け入れてもらえるようにするのです。
時にはお金や権力で解決できるかもしれません。

どんな手段であれ、自分はわがままを貫き、相手はなにかしらの得をする

だからこそ、私たちはわがままでいることができます。これを無視してわがままでいようとしたら、それは自分勝手になり、他者に甘え、いい関係を築くことにはならないでしょう。

わがままが世界を創る

いま世の中にある多くのものが、わがままから生まれています。

誰かが夢見たから、もっと楽したいと思ったから、もっとおいしいものを作りたい、もっと楽しんでもらいたい、もっとお金を稼ぎたい・・・そんな様々なわがままから世界はできています。

スティーブ・ジョブズの様々な話を思い返してみてください。
「パソコンの裏側をまっ平らにして美しくしろ」とか「パソコンの内側も美しくしろ」とかわがまま以外のなにものでもありません。しかし、そんなわがままさが熱狂的なファンを抱えるアップルを作り上げたわけです。

ディズニーランドを建設するにあたって、ウォルト・ディズニーは周囲から反対されていました。
それでも、わがままを押しきってディズニーランドを作ったからこそ、いまのディズニーの存在が成り立っているのです。

多くの人は、”それ”を情熱とか信念といった言葉で語っています。その通りでしょう。でも、情熱や信念といったキレイでカッコいい言葉は結果論に過ぎません。

もし、スティーブ・ジョブズが作った製品がまったく売れなかったら?
お金に困りながらも建設したディズニーランドが結局は潰れてしまったら?

彼らはただただわがままを言うダメな人間として周囲に少しだけ覚えられ、そして忘れ去られていったことでしょう。

もし、アップルが全く上手くいかなかった世界に行ってその技術者に話を聞くことができたとしたら

「ジョブズ?あぁ、わがまま言い放題でオレたちに面倒ばっかり押しつけて、しかも全然売れなくて倒産した野郎のことか」
なんて言われているかもしれないのです。

あらゆるものは、ただの欲望や欲求です。
たとえ善意や誰かのためであろうと、自分自身の探究心の追求だろうと、ただ楽をしたいという怠惰な考えだろうと、結局はわがままな欲望なのです。

父親のわがまま

私の父親はカメラマンです。といっても、サラリーマンですし、年齢的にもう撮影に行くことはないようですが(めちゃめちゃ嫌がっていました)。

父親は写真が好きで、カメラマンとして働くことを望みました。
本人は「好きなことを仕事にできたのは運がよかった。だから、かんたんに誰もができるわけじゃない」と話していました。

それでも、子どもにとっては好きなことをして、海外や芸能人の写真を撮っている父親は尊敬していましたし、憧れでした。

おかげで、なんとなく自分も将来好きなことを仕事にできるだろうと思っていたのです。

しかし、そんな父親の姿があるのは実は父親が「わがままを貫いてくれた」からなのです。

会社の募集要項からすると、父親はそもそも選考に入れない立場でした。
なぜなら、4年制の大学卒業が条件だったのに対して、父は写真の専門学校を卒業しただけだったから。

だから、「入社させろ!」と言ったのはわがままですよね。
それに対して、父は「写真を撮る仕事なのに、写真を専門で学んでいるのに入れないっておかしいだろ!」といったニュアンスのことを言ったそうです(笑)。

筋は通っていると私は思いましたし、会社もそう感じたから入社させたのでしょう。

詳しいことや細かいことは分かりません。
ただ、父がそうやってわがままを通してくれたから、いまの私はあるのです。

わがままを貫け

ジョブズやディズニーのように大きなレベルから、私の父親という個人的なレベルまでわがままを貫いたことで与えた影響があります。

もし、彼らが自分のわがままを無視していたら、いまの世界はありませんし、いまの私はいないのです。
だから、わがままでありたいと思う人はわがままを貫くべきなのです。

ただし、そのためには、わがままを貫くだけの力が必要です。
相手を説得するための行動力や言葉かもしれませんし、お金や人脈や権力といったものかもしれません。

わがままを貫くには、ただわがままに振る舞えばいいわけではなく、それを許してもらえるだけのものを提供する必要があります。
だから、わがままであることは決して楽なことではないでしょう。

それでも、わがままを貫くだけの価値があります。

あなたにとっても、世界にとっても。

だから、私はあなたにわがままを貫いて欲しいし、そのための力になりたいと思っています。

そうそう、この記事が面白かったよ

「本当の勝者は表玄関から入ったりしない」ーー誰も教えてくれないキャリアアドバイス【寄稿】

この記事はどうやってわがままを貫くのか、を教えてくれている。